最近のトラックバック

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 待望の黄色いドラゴン、ぐれキャラとして降臨 | トップページ | 「#ラノベの仕事したい」 持込みオフライン交流会 第3回 3回目は大盛況! »

2016年12月 4日 (日)

転売という行為は、作家への応援を遮断する

先日、もはや大型イベントの一つとなった、日本のアート界隈ではお馴染みのデザインフェスタが開催された。
デザインフェスタに関しては、この記事では省略する。
簡単に触れておくなら、年2回開催される海外も含めたプロアマ問わないアーティスト界隈の祭典である。即売会の要素が強いが、もちろんパフォーマンスもある。

そんなデザフェスで一つのトラブルが生じて話題になった。
それが、『転売問題』である。

恐らくは、盗作含めてこの界隈ではデザフェスに限らずどこかしらでちょくちょく起きている問題なのだろう。
で、その問題に筆者も巻き込まれる形になったのだ。
そのため、今回は『転売』についてちょっと考えを巡らしてみた。

問題になったのは、とあるぬいぐるみ作家さんの作品をネット経由で手に入れた人物が、作家さんには無断でデザインフェスタを利用して売りさばいていたということにある。
この作家さんのあずかり知らぬところで、我が物顔で作品を売る人間が現れた事実が大問題と化したのだ。

で。ネットで『転売』に関して検索すると既に昔から存在する問題のために多くの人間が色々な角度から検証している。
・詐欺にあたるのか 
 → そこに悪意(営利目的)があっての行為なのか
 → 仕入れ値より大幅な高値を付けているのは許せないという感情問題
 → ネットオークションでは、代金振り込んでも商品が届かないなどの分かり易い詐欺がある
・転売という行為そのものはそもそも世の中至る所にある(代理店など)
・古物商の資格はあるのか
などなど……
調べてみると、やはり グレー な部分が浮かび上がってきて何とも言えなくなる問題であることが窺えてくる。

しかし、気になるのは『倫理観』の視点から見るとどう捉えられるか。
やはり、俎上に載せるべきはここに至るのかなと。
多くの人が転売許せないと感じるのは、この倫理観から腑に落ちないためだろう。
とくに、扱われているのが、企業が売る商品でなく、個人が作った作品である点だ。

作家さんが丹精込めて作った作品を、その人とは関係ないところで無断で利用して利益をむさぼるという行為。
つまり、大本の作家さんは転売屋の利益取得にまんまと使われた格好になる。
これは憤っていい問題だろう。
資本主義社会において、この行為は問題ないのではないかと問う人も現れそうだが、倫理観重視で考えるとやはり許せはしない。

もし許されるとしたら、やはり正規代理店のような形で大本の作家さんが許したときのみだけではないだろうか。(それでも、買手は不当に高額な対価を払うことになるとも受け取れるが)

特に気にすべきは、デザインフェスタという場で行われたという点だ。
デザインフェスタという場の価値を考えていただきたい。
作家と作品、そして買手・作家のファンを(ほぼ)ダイレクトにつなげる場であるという点だ。
買手は作家と時に直接話しその苦労話や作品の見どころを聴きながら作品への理解を深め、時に購入に至るわけである。
その行為は、作家の作品に惚れ込んだ、作家自身の誠意にやられた、作家の人柄を気に入った……などなど、あらゆる肯定的な欲求により突き動かされた行為なのだ。
その根本的なところにあるのが、その作家を応援したい、もっと良質な作品を拝みたいという欲求からではないか。
買うという行為そのものは絶対的な応援なのだ。

それが、『転売』という形を挟んでしまうと無駄になってしまう。
なぜなら、その買手の行為や思いは直接作家には届かないし、間接的に届くことも難しいからだ。
結局、転売で本当にいい思いをするのはその転売で利益を得た人間だけなのである。
確かに、買手側には作品が残るには残るが、もしそれが転売と知った場合(筆者がそうなのだが)、なんだか微妙な気持ちになる。
筆者の場合、今回は完全に節約モードに入ってデザフェスに臨んだにもかかわらず、問題になったいた作品が目に飛び込んできて完全に『一目惚れ』してしまい、結果衝動買いしてしまったのだ。それぐらい感情を突き動かす魅力がその作品にはあり、そんな魅力を込める能力を持った作家さんは称賛に値すると言える。
その作家さんの作品を『転売』という形で購入してしまっては応援できていないに等しいのだ。
(皮肉にも、騒動で有名になってしまったのだが)

もう一度考えてほしい。
アート界隈における作品を買う(買わなくても、素晴らしいという意思を示す)という行為は、その作家さんを応援する意味も含まれている。
『転売』という形は、応援を遮断する行為に当たる。
それを踏まてデザインフェスタで転売をするとはなんなのか考え直してみよう。

« 待望の黄色いドラゴン、ぐれキャラとして降臨 | トップページ | 「#ラノベの仕事したい」 持込みオフライン交流会 第3回 3回目は大盛況! »

文化・芸術」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136907/64580940

この記事へのトラックバック一覧です: 転売という行為は、作家への応援を遮断する:

« 待望の黄色いドラゴン、ぐれキャラとして降臨 | トップページ | 「#ラノベの仕事したい」 持込みオフライン交流会 第3回 3回目は大盛況! »