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2008年1月28日 (月)

ペルセポリス 感想

ペルセポリス鑑賞。

フランスのアニメーション映画です。
とはいえ、ディズニー映画みたいな娯楽空気は殆どない、まじめな作品ですが。

舞台は、革命まじかの'70年代イランから始まる。
パーレヴィ朝が支配するイランにおいて、抑圧された市民が「シャー(国王)を倒せ」とデモを起こし、イラン革命まで成就させる。
しかし、政権は変わっても抑圧された空気に変貌は見られずむしろ宗教的戒律が厳しくなる。
更には、イラン・イラク戦争へ。
街中が破壊され、男達は国のために戦場へと借り出される。
果てしなく続く希望なき世界。
そんな中で、一人の少女は何を見つめ、何を見出すのか?!

イランの市民的視点から世情を知るにはちょうどいい映画とも言える。
世界は、日本だけでは成り立たない。
世界各国が何らかの形でつながっている。それを忘れてはいけない。
この映画は、改めて自らの世界が決して平穏ではなく、荒々しさが本質の一つだというのを思い出させてくれる。
そう、世界にはたとえその日の朝目覚めても、その日の夜に安眠できる保障があるとはいえない場が確かに存在するのだ。決して空虚だとか無などという言葉で片付けてはいけない。全てが真実である。

モノクロというトーンが実に効果的。
フランスの芸術感が伺える。
日本のアニメーションにはあまり見当たらない表現手法なので、新鮮に感じられてそういう点では面白みがあった。

ただ、件の通りテーマが実に重く、受け止めるにはそれなりの心構えが必要だろう。気軽に観にいけば、本当の解釈が得られないはずだ。
それだけに、見方が難しいともいえる。
また、視点がイランの女性的立場というのもあり、日本の男性からの視点では全てを理解するのはまた難しい。
とはえい、イランの内情を世界に知らしめるには効果的であったのではないか。
多くの人に現状を知らしめ、自らの主張を聞いてもらわなければ何も変わらないかもしれない。
そう、世界は不条理に満ちている。だからこそ全力で抵抗せねば。
その一石が、もしかしたら大きな波紋と変貌するかもしれないのだから。

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